2012年度入社 工事部長富岡和隆(43)
私は高等学校を卒業後、大手鉄道会社で15年間、鉄道工事の業務に携わってまいりました。前職では現場経験を積み重ねた後、本社勤務になったのですが現場に戻りたいという思いが強くあり、30歳を過ぎて転職しました。
現在の職務は現場監督として複数の現場を担当しています。現場監督とは現場の総責任者です。職人たちに指示を出して現場の指揮を執るだけでなく、元請会社との折衝から工事品質のチェックや安全管理、工期や予算管理に至るまで全体を俯瞰して工事をマネジメントしています。
最近では、JR線と相鉄線の相互直通運転に伴う新鶴見信号場の改良工事に携わりました。相互直通運転が2019年11月30日に開始され、2017年から始まった工事もようやく終わりを迎えました。自分たちが携わった線路に初めて電車が走ったときは、感慨深い思いがありました。やはり建設業はモノをつくる仕事なので、新しく出来上がった構造物を見ると確かな達成感を感じます。
一言で言うと風通しの良い職場です。上下関係を意識したことは殆どなく、社員同士もコミュニケーションが取りやすい環境です。事務所内でも役職の壁を感じることはなく、和気あいあいとした雰囲気です。ただ、作業現場では少しの気の緩みが大事故に繋がるので、現場に出る際は安全意識のスイッチを切り替えるようにしています。
新型コロナウイルス流行以前は仕事の後にみんなで集まって飲みに行くこともありましたが、それも決して強制ではなく有志で参加するという気楽な感じでした。
今年度に新しい事務所を開所したのですが、広々としていて気持ちが良く現場に出ても「事務所に戻りたい」という気持ちになりますね。席が決まっていないフリーアドレス制で最初は建設業にそぐわないのではと思っていたのですが、以前よりコミュニケーションが取れるようになりました。閉塞感を感じないスペースになっているのでいろんな話が聞こえてきて違う現場の仕事でも「これ、俺がやれますよ」とか、「それ、私やったことあります」とか、情報を共有できるので仕事に役立っています。